英語の4技能5領域評価とは何でいつから開始?試験の順番や勉強法は?







英語4技能という言葉を最近よく聞くようになりました。

甥っ子が中学2年生なのですが、塾などでもよく言われるそうですね。

英語4技能とは、英語の「聞く(listening)」「読む(reading)」「話す(speaking)」「書く(writing)」という4つのスキルを表しています。

TOEFL、IELTS、英検など、一般的な外部英語検定試験は、英語4技能の測定を目的としたものです。また、教育現場でも、英語4技能の育成が、重要視されている現状があります。

では、なぜ英語4技能が求められるのでしょうか。まずは「国内外でのグローバル化に備えるため」という理由が挙げられます。昨今、街を歩いているだけでも、多くの外国人を見かけるようになりましたよね。

例えば、2017年10月の訪日外国人は259万5千人で、前年同月と比べて21.5%も増加しています。このように、国内にいるだけでも、訪日外国人とコミュニケーションを取るために、英語4技能は必要不可欠です。道を聞かれたり、近くのコンビニがどこにあるか聞かれたりするケースもあるでしょう。これからグローバル化は避けられないので、この4技能は必須のスキルなのですね。

そこで

英語の4技能5領域評価とは何でいつから開始?

試験の順番や勉強法は?

について調べてみました!

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英語の4技能5領域評価とは何?

4技能5領域とは

4技能5領域のうち、4技能とは「聞く」「読む」「話す」「書く」であることは周知のとおりです。

この「話す」という項目に関してさらに「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」の2つに分けたので4技能5領域と言います。

その証拠に、文科省の小学校指導要領の解説には、以下のように書かれています。

中学年の外国語活動では,伝え合う力の素地を「外国語で聞いたり話したりして」と,「聞くこと」,「話すこと[やり取り]」及び「話すこと[発表]」の三つの領域を通して養うこととしている。一方,高学年の外国語科では,「聞くこと」,「読むこと」,「話すこと[やり取り]」,「話すこと[発表]」,「書くこと」の五つの領域を通して養うこととしている。

(引用)小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 外国語活動・外国語編 平成29年7月

つまりどういう事かというと、小学校の時点で、学年に応じて取り組む内容が変わってくるわけです。

小学校3~4年生…「聞く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」

小学校5~6年生…「聞く」「読む」「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」

この中で、「聞く」「読む」については皆さんも学校教育で経験があり、イメージしやすいと思います。

でも、「話す(やり取り)」「話す(発表)」については学んでいないのでよくイメージがわかない、分からないという人も多いと思います。

そこで「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」について解説をしていきましょう。その後で、「聞く」「読む」についても解説したいと思います。

まず「話す」における「やり取り」と「発表」についてです。

「やり取り」と「発表」の違いは何なのか

まず 「やり取り」と「発表」の違いからご紹介します。この2つは全く違うものです。

シンプルにわかりやすく言うと「やり取り」は「会話」、「発表」はそのまま「発表」という事になります。では本質的な違いが何かというと「即興性の有無」です。

では、文科省の資料から以下に「やり取り」「発表」を引用してみてみましょう。

「やり取り」については…

ア 基本的な表現を用いて指示,依頼をしたり,それらに応じたりすることができるようにする。

イ 日常生活に関する身近で簡単な事柄について,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて伝え合うことができるようにする。

ウ 自分や相手のこと及び身の回りの物に関する事柄について,簡単な語句や基本的な表現を用いてその場で質問をしたり質問に答えたりして,伝え合うことができるようにする。

「発表」について

ア 日常生活に関する身近で簡単な事柄について,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。

イ 自分のことについて,伝えようとする内容を整理した上で,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。

ウ 身近で簡単な事柄について,伝えようとする内容を整理した上で,自分の考えや気持ちなどを,簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。

(どちらも引用)小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 外国語活動・外国語編 平成29年7月

そして、この引用箇所の後に下記のような文言が「やり取り」という項目において言及されています。

「質問に対してその場で答えたり」,「質問をその場でしたり」する即興的な活動に取り組むことを示している。

「やり取り」の場合、話す側は、何を話そうか考え、文字で書き、覚えて、言う、といいうプロセスを踏みますよね。

これだけだと、実は「発表」と全く変わりません。変わるとすれば1~2人に話すのかクラス全員の前で話すかの違いです。

今回、「やり取り」の大きなポイントは質問の場面があることです。

例えば、自己紹介をする場合を例にとります。例えば、自分の名前を言って、サッカーが好きだと伝える場合です。

途中、話し手の児童が「Do you like soccer? 」と質問したり、聞き手の児童が「Why?」と質問したりします。

C3POさん
この質問に対しての 返答って即興になりますよね。相手がどんな質問をしてくるかわからないし、その質問に対しての返答もまた即興になります。即興ってなかなか難しいですよね?基本的な英語スキルはもちろんのこと、実際にネイティブの人と話す際に求められる「応用力」だったり「とっさの機転」だったりのスキルが必要なので、そのあたりが鍛えられます。

この即興性の有無が「やり取り」と「発表」の大きな違いになります。

現実的には子ども達の単語力は限られていますし、緊張して質問が思い浮かばないこともあるので事前に「何を質問しようかな?」と考えます。ですから、実際の授業では、質問項目・解答を含めた丸暗記になってしまいがちです。しかしこの丸暗記を防ぎ、本人の実力を伸ばすうえで、この即興の訓練は必要なんですね!

ただこの「即興性」の部分が違うということを覚えておけば大丈夫です。

英語の4技能5領域評価とはいつから開始?

文部科学省は、2020年を「ターゲットイヤー」と定め、これまで以上にコミュニケーションを重視した英語教育にシフトしました。この影響を受け、現在、高校外国語の必履修科目として「コミュニケーション英語」が設けられています。

また、こうしたコミュニケーション重視の方針は、大学入試にも影響を与えています。2020年度よりセンター試験にかわって導入される「大学入学共通テスト」にて、英語試験と併存して外部英語検定試験の活用が始まります。さらに、2024年度以降は、外部英語検定試験に一本化される見通しです。

なので塾などでは、2020年に向けてすでに動き出しているところがほとんどのようですね!

英語の4技能5領域試験の順番や勉強法は?

最後に

外部英語検定試験をみなし得点として活用する広島大学

2019年度入試より、THE世界大学ランキング 日本版において総合12位を獲得した広島大学は、英語を習得する意欲のある学生を受け入れるために、外部英語検定試験でCEFRのB2以上に相当するスコアを獲得している場合、AO入試と一般入試の双方において英語を満点扱いとすることを発表しました。満点扱いとなるのは、以下のようなスコア・等級です。

□Cambridge English:FCE(160~179)以上
□英検(実用英語技能検定):準1級以上
□GTEC CBT:1250以上
□IELTS(Academic Module):5.5以上
□TEAP:334以上
□TOEFL iBT:72以上
□TOEFL Junior Comprehensive:341以上
□TOEIC L&R TOEIC S&W:1095以上(L&R 785以上、S&W310以上)

今までは、英語の2技能だけが求められていましたが、これからの大学入試では英語4技能が必要となってきます。
英語4技能を測る外部英語検定試験を入試に利用できる大学は、上記以外にも数多くあります。ランキングで気になる大学があれば、その大学の外部試験の取り組みを調べてみてはいかがでしょうか。

これから必要とされる技能を身に着けることが、より良い大学への入学もサポートしてくれそうですね!

参考になれば幸いです。